第23回総会学術大会は平成15年7月26日(土)、27日(日)の2日間、金沢市内のほぼ中心に位置している金沢市文化ホールにて開催させていただきます。会場周辺には兼六園、尾山神社など名所も多く、また平成の金沢城も近くにあります。発表会場は大ホール、大会議室、円卓会議室の3会場を用意しました。会議展示棟1階にはメーカーによる学術展示コーナーも設定しています。
第23回総会学術大会のメインテーマは「医療を生き抜く優しい核医学技術」としましたがこれは今後導入される包括医療において非浸襲的な核医学が生き残っていくためには、どうあるべきか皆様に考えていただきたいという思いが込められています。特別講演Iは金沢大学医学研究科バイオトレーサー診療学の利波紀久教授に「核医学診療:新世紀の展開」と題して今後の核医学診療のあり方をお話していただきます。特別講演IIは福井赤十字病院副院長の野口正人先生に「クリニカルパス、医療のIT化は病院に何をもたらすか?」と題してクリニカルパスの導入における課題についてお話していただきます。海外招待講演には前SNMT会長の Frances K. Keech さんをお招きし「米国のCT-PETの現状と技師の役割」と題してお話していただきます。数年後の日本におけるCT-PET使用法の参考になると期待しています。また、本学会との交流も深めたいと思います。文化講演は患者さんの接遇にも関係する接客に対するお話を能登和倉温泉加賀屋会長の小田禎彦さんに「日本一への道のりとその責任」と題してお願いしています。
シンポジウムは21世紀の核医学診療に欠くことのできないテーマを取り上げ「クリニカルPETに期待するもの」としました。PET検査の有用性、装置の特徴、施設基準、経営性を踏まえて議論していただくよう座長、シンポジストの方々にはお願いしてあります。卒後教育プログラムとして基礎講座4題としました。「PETの基礎」、「SPECTの定量化のキーポイント」、「核医学領域の安全管理」、「RIの管理技術」についてわかりやすく講演していただきます。今回、シンポジスト、基礎講座講師には核医学専門技術者の方も登用しています。
実行委員会企画として大会テーマに沿ったパネルディスカッション「乳癌における放射線診療の現状と展望―治療に役立つ連携とは―」を行います。核医学の放射線診療との関わりを検討していただきます。また第一会場前に脳血流の定量について気軽に相談できる「よろず相談コーナー」を設けましたので是非利用いただければと思います。
ランチョンセミナーは例年通り実施いたします。一日目は腫瘍について河邊譲治先生に、二日目は脳血流について林 万寿夫先生と水村 直先生にお願いいたしました。内容は臨床医が望む腫瘍シンチグラフィ、脳血流画像の重ね合わせの実際および脳血流画像の統計解析ソフトにおけるデータベースの共有と多施設間研究を予定しています。
一般研究発表は大会のメインですが学会ホームページから演題登録が可能となり90演題の応募がありました。当初2会場を予定していましたが演題数の予想以上の増加により3会場を設定することになりました。応募いただきました会員および共同演者には厚くお礼申し上げます。発表はスライドとPC持ち込みによる形式を取り入れ、スムーズな進行が行えるよう目指しています。発表会員の皆様もご協力の程お願いいたします。
会員のために会場内の茶室にて時間限定ではありますが呈茶サービスを行います。また、懇親会は第二会場を模様替えして会員の意見交換が気軽にできる雰囲気にしたいと思っておりますので多数の参加お願いいたします。
最後に、実行委員会一同開催に向けて準備していますが学会当日には万全の体制で皆様をお迎えしたいと思います。是非、お誘い合って金沢にお越し下さるようお願い申し上げます。
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