―役員挨拶― |
平成14・15年度理事・監事就任ご挨拶 |
編集委員会を任されて |
編集担当理事 片渕 哲朗 |
この原稿は総会が終了してすぐに書いているため,今まさに夏真っ盛りです。 近年になく暑い夏にもかかわらず,多くの方々が大阪での学術大会に参加していただき,核医学技術の盛り上がりを感じております。この熱い勢いをそのまま学会誌に反映したいと考えています。編集委員会というのは,学会誌を発行するという重要な役目を担っている,いわば学会の顔でもあります。その顔を良い笑顔にするのか,みすぼらしい顔にするかは会員諸氏のお力にかかっております。確かに現在の核医学技術は厳しい状態にありますが,本学会を通して少しでも発展をしていく必要があります。その方法として,論文というすばらしい手段がわれわれには残されています。論文というと気構えてしまいますが,仕事上でのちょっとしたことや臨床上で気の付いたことを文章にするだけで結構なのです。そのために,編集委員会はその努力を惜しまないつもりでいます。若輩者ながら編集委員長を仰せつかりました以上,できるだけ皆様とともに歩んでいく開かれた編集委員会を目指したいと思っています。是非とも会員諸氏のご協力をお願い申し上げます。 (国立循環器病センター 放射線診療部) |
理事を拝命して |
学術セミナ−・学術・電子情報推進管理委員会担当理事 齋藤 京子 |
前年度に引続き,平成14・15年度の理事として務めさせていただくことになりました。今期は学術セミナ−,学術委員会,電子情報推進管理委員会を担当させていただきます。重責に不安を覚えておりますが,小堺学会長の基に一歩ずつ前進したいと考えております。 さて,本年,診療報酬点数の改定が行われ,核医学関係においても診療報酬点数の大幅な低下に見舞われました。本学会においては,会員数の減少が目立ってきております。このような背景にある中,活力ある学会の源は,会員一人一人のactivityに他ならないと思います。会員の皆様には本学会の各種助成制度を利用していただくとともに,学術総会等への参加,発表,論文等の投稿をお願いいたします。会員皆様のご助言とご協力を賜りながら,学会のさらなる充実に貢献できるように努めたいと考えております。どうぞよろしくお願い申し上げます。 (虎の門病院 放射線部) |
2期目の理事に選出されて |
生涯教育担当理事 仁井田 秀治 |
この度2期目の理事をお引き受けすることになりました。平成12,13年度は編集委員長としての重責に身の引き締まる思いで,無我夢中に会務を遂行して参りました。幸いにも優秀な編集委員の方々に助けられ,先輩の理事諸兄にご教示いただき,何とかまっとうすることができました。平成14年度からは生涯教育担当として,少しは視野を広げて行動できるかと思っています。 今後,核医学の先行きを考えますと,ますます生涯教育の重要性を身にしみて感じます。第23回総会および第24回総会のシンポジウムや卒後教育プログラムの内容を,大会長および実行委員会関係者と協議し,実りある企画にして行きたいと考えています。 仕事上,全国の核医学施設を訪問したり,研究会に参加する機会が増えると思います。核医学の臨床現場の現状を把握し,核医学の発展に少しでも貢献できるような役割を学会の内外で果たせたらと考えています。会員各位には一層のご指導,ご協力をお願い申し上げます。 (日本メジフィジックス株式会社 製品企画部) |
専門教育担当理事に就任して |
専門教育担当理事 高橋 堅治 |
この度,小堺学会長のご推薦により「専門教育担当」の理事に就任することになりました。 私は,核医学検査の業務は長いのですが,臨床検査技師ですので「In Vitro 検査」専門です。 先日,「日核技東北地方会」での話しの中で,In Vivo 検査 の技師が,特殊検査を行うに当たり病院への申請書の職歴欄に「核医学専門技術者の資格取得」を記載したところ,即承認されたという話を聞きました。In Vitro 検査で「核医学専門技術者」の資格を取得なされた方々も多数いらっしゃいます。この資格が職場で認知されるように,会員皆で考えましょう。 In Vitro 検査がジリ貧になっている現状で,検査技師の私がどの程度会員皆様のご期待に答えることが出来るか,非常に重荷を背負った気分です。 新米の理事ですが,皆様のご助力を期待して,任期満了までがんばりますので宜しくお願いいたします。 (仙台市立病院 中央臨床検査室) |
ポイントはEBMと組織改革 |
国際交流・研修派遣担当理事 増田 一孝 |
21世紀に入り数年を経た現在,我が国の医療は大きな転換期を向かえています。そのポイントはこれまで何ものにも代え難いとされてきた人間の生命に,経済的価値判断が強く求められていることです。当然その中では根拠に基づく医療の実施が必要となり,あらゆる検査データにおいて,その根拠を明確に説明することの責任が生じています。逆にいえばデータの根拠を説明できない検査は不要とされ,淘汰されることになります。 幸いなことに核医学技術学会には,先輩諸氏の聡明な長期戦略により,このような社会的状況に対応するためには,専門技術者認定制度を最大限活用し,保証された技術者により核医学検査を実施することの体制作りがされてきました。これらの貴重な財産を社会的認知を受けるための事業へと展開させることが新執行部の責務ともいえます。 実現のためには,我が国の核医学をどのように発展させるべきかの観点に立脚した,学会としての組織的構造改革も当然必要になります。小堺新学会長の指導を受け微力ではありますが,この観点から要請された任務を果たして行きたいと考えております。 (滋賀医科大学附属病院 放射線部) |
表彰委員長に就任して |
学術セミナー・表彰担当理事 大屋 信義 |
今回の役員改選にて,佐藤先生の後を受けて表彰委員長に就任致しました。今までは評議員として直接的には会務に関与しておりませんでしたが,これから2年間はみっちり会員の皆様のための会務に携わることになります。表彰という仕事は地味ではありますが,皆さんを栄えある席に披露する立場にあります。公平に,多くの方を理事会に推薦し,表彰できるように努めたいと思います。また前高坂学会長からの宿題も頂いておりますので,積極的に解決していきたいと思います。さらには,今後の学会の進むべき方向性についても意見を述べて行きたいと思います。 会員の皆様,いろんな賞が用意されています。『よし,ひとつ貰ってやるか!』というような会員がどんどん増えていくことを期待しております。ぜひ,ご協力をよろしくお願い致します。 (九州大学医学部附属病院 放射線部) |
理事(企画担当・組織制度委員長)に就任して |
企画・組織制度検討委員会担当理事 福喜多 博義 |
この度,会員の皆様からの選出により理事に就任させていただくことになりました。また,今年度から高坂前学会長から小堺学会長にバトンタッチされましたが,新学会長からは企画担当・組織制度委員長を拝命し,気持ちも新たに職務を全うできるように努力する所存ですので,会員の皆様のご協力とご指導を宜しくお願い申し上げます。 さて,本学会も二十歳を過ぎ,他学界からも認知されるようになり,本学会としてもその責任を果たす立場となりました。2年前には本学会から「2000年宣言」が提案されましたが,その理念を学会運営に生かしてまいりたいと存じます。 最近報道されるニュースの中で医療事故が紙面を賑わしています。個人的に医療に携わる者として,従前的な患者に医療を施すのではなく,これからは患者様に満足のいく医療を実施し,信頼される病院であり続ける必要があります。そのためには現在の病院運営の在り方をも見直す必要があると思います。その中で核医学検査を担当するわれわれは今何を行ない,どのように社会に貢献していくかが大きなテーマと考えます。例えば,今までの医療技術者は医師の庇護のもと,責任を取らされることもなく安穏としてきましたが,これからは仕事に責任を持ち,知識を身につけ,われわれの業種を社会にアピールしていくことが必要と考えています。 これらのことは会員の個々が自覚しなければ成しえないことであります。また本学会としても大きな使命と考えていますので,ご支援の程,重ね重ね宜しくお願い申し上げます。 (国立がんセンター東病院 放射線部) |
渉外&諮問委員会担当をお引き受けして 関連学会との連携 (学術関連,核医学専門技術者,放射性医薬品,危機管理等) |
渉外担当理事 木下 富士美 |
過去にも理事を担当させていただきました。十分な活動も出来なかったのに再度,会 員の皆様のご推薦をいただき,核医学技師の作業環境の改善と学会の発展のためにお役に立てるならと思い,お引き受けした次第であります。 渉外担当の抱負としては,日本アイソトープ協会と本学会とはより密接な連携が必要と考えております。日本アイソトープ協会の各専門委員会に対して学会からの要望や意見,企画案等を,迅速に提案したいと考えます。 また,日本核医学会へは,核医学専門技術者の社会的認知問題を含め,来年度の学会長に久保敦司教授がご就任されますが,出来るだけ両学会が,今後共生しながら発展して行けるような道筋を模索したいと思います。 日本放射線技術学会は,現在本部総務理事として,藤田先生が,核医学分科会長として増田先生がその任に当たられておりますので,今後連携を取りながら物事を進めたいと思います。 防護連絡協議会へは福喜多理事が,理工学には斉藤理事が担当されておられましたが,お2人には委員を継続いただきたく思います。 以上 渉外担当新理事の任に当たらせて戴くにあたり,学会長,理事役員各位,会員の皆様のご理解とご協力をよろしくお願い致します。 (千葉県がんセンター 核医学診療部) |
財務担当に再任されて |
財務担当理事 立花 敬三 |
前年度に引き続き,日本核医学技術学会の台所をお預かりすることになりました。 一時はお金がなくて,印刷会社(現,印刷会社ではありません)から“訴えてやる!”とまで云われたこともございましたが,歴代学会長ならびに歴代財務担当理事の継続したご努力により財務収支は改善され,現在はとりあえず平穏な状況となっています。 しかし,世間の景気の状態は厳しく,総務省が7月30日に発表した労働力調査によりますと,6月の完全失業率(季節調整値)は5.4%で,完全失業者数は前年6月より30万人多い368万人と15ヶ月連続で最悪の事態が続いています。当学会を支えてくださっておりますそれぞれの会社におきましては逆風にもかかわらず,協賛,広告と大変お世話になり感謝致しております。この場をお借りいたしましてお礼申し上げます。 会員の皆様方にとりましても経済的に厳しい世の中となっておりますが,遅滞のない会費納入にご協力してくださいますよう,よろしくお願い申し上げます。 某自動車メーカのG社長が"SkillよりWill"と唱っていますが,わが学会におきましては"Skill and Will"で前進していきたいと考えています。 (兵庫医科大学病院 核医学診療部) |
事務局長に就任して |
庶務担当理事・事務局長 中村 幸夫 |
このたび、前理事の菅 豊事務局長の後任として学会長より指名されました。事務局との係りは長く住友病院時代からとなります。現在は大阪に事務所を構えて専属の事務員を雇用し迅速な対応が可能となっています。また、事務局員として数名の方々にご協力を願って学会の運営をサポートして頂いております。勤務先とは少し距離がありますが連絡を蜜にして運用していこうと考えています。 今、医療制度改革の中で本学会も転換期を迎えております。他学会を見ましても講習会、研修会などを開催して「資格」取得のための動きがあります。学会の独自性をアピールする絶好の機会と受止めています。関連の諸学会とも連携をとり本学会の発展のために基盤のしっかりした事務局作りに努力したいと考えています。 関係各位には社会情勢も厳しい中、今後とも引き続き本学会にご支援とご協力をお願いする次第です。 (大阪大学医学部附属病院 放射線部) |
平成13・14年度監事に就任して |
監事 久保 嘉彦 |
監事に就任して早1年になりました。昨年は監事として理事会に出席し,理事の先生方のご苦労には感服致しました。 理事の先生方は,担当の事業を遂行するため10名程度の委員会を結成します。委員会では,事業計画案に従って事業・活動の立案をされ,是を議案として理事会に提出されます。理事会では議案を基に,『魅力ある学会』を目指し,総会,地方会等での"会員の声"を尊重しながら,色々の角度から喧々諤々とした議論がなされます。議論は4時間以上も続けられ,それでも結論が出ず『メール会議』になることもしばしばです。学会の事業は,理事会で討議され承認・決定されてから遂行しています。 皆様方からの"会員の声"を監事,理事にお聞かせください。会員各位からのご意見,ご要望は,"会員の声"として必ず理事会に反映されます。残された1年間,皆様方のご協力をいただき,微力ながら『魅力ある学会』を目指し努力する所存ですので宜しくお願い致します。 (高知医科大学附属病院 放射線部) |
監事就任にあたり「思うこと」 |
監事 三宮 敏和 |
社会経済が低迷し,医療界も保険点数の大幅な削減により,各施設でも打撃を受けていることと思います。更に保険請求の包括診療によって今後,病院全体の各検査が減少することが予想できます。 このような状況下で,本会が核医学発展のために何らかのアクションを起こす必要があると考えます。日本核医学会との連携も必要でしょう。本会発展のため会員数を増やすことも必要でしょう。 しかしここ数年,会員数の減少が報告されています。核医学担当技師が固定から全体的なローテーションとしてグローバル化する傾向があります。前年度報告で入会数38に対し退会が93と会員数の減少が報告されましたが,一要因かもしれません。核医学技術の質と啓蒙の促進のためにも,本会の核医学専門技術者の認定制度が社会的に何らかの形で認知されることが必要です。 また,放射性医薬品の調剤業務(調製という名で濁されている)に関しても,リスクマネージメントからすると撤退せざるを得ませんが,現状は困窮状態であり,今後の大きなハードルとして乗り越えなければなりません。小堺新体制に大いに期待すると共に,会員諸兄のご理解ご協力をお願いし,監事の挨拶とします。 (慶應義塾大学病院 中央放射線技術室) |