大会長 高橋 堅治
近年、医療体制あるいは医療自体が厳しく見直されております。一方、特定機能病院における医療費包括評価方式においては、質の高い情報提供が望まれています。これらの要求に対し本学術大会は、日頃技術向上のために基礎的、臨床的研究発表をおこなってきました。このような歴史ある本学術大会を開催させていただくことに重責を感じております。
福喜多学会長をはじめとし、理事および評議員の皆様のご指導と会員の皆様のご支援と御協力をいただき、阿部養悦実行委員長(東北大学病院)、井上修副実行委員長(東北労災病院)、及川喜弘副実行委員長(仙台医療センター)を中心に宮城県の本会会員の力を集結した大会になるものと確信いたします。宜しくお願い申し上げます。
第25回総会学術大会は、2005年7月30日(土 )、31日(日)の2日間にわたり、仙台市情報・産業プラザ(ネットU)にて開催致します。この会場は、JR仙台駅より徒歩3分の場所で、仙台有数の高層ビル「アエル」の5・6階に在ります。
「振り返り、そしてこれからの核医学技術へ」を大会テーマとしました。学術大会の内容は一般演題を中心に、市民公開講座を川島隆太先生(東北大学未来科学技術共同研究センター教授)に「ボケ対策」に関連したお話をお願いしました。先生の研究課題は、「ブレインイメージングによる脳高次機能研究」です。特別講演には岩田錬先生(東北大学サイクロトロン・ラジオアイソトープセンター教授)に「放射性薬剤と自動合成装置」に関連したお話をお願いしました。SNMT(米国核医学会技師部門)からは、恒例となっている海外招待講演をお願いする予定です。卒後教育プログラム(基礎講座)は2直列4講座で行い、基礎講座1「PETの基礎」を四月朔日聖一氏(東北大学サイクロトロンRIセンター)、基礎講座2「PETの臨床」を核医学専門技術者の庄司安明氏(秋田県立脳血管研究センター)にお願いし、現在資格や講習会等の話題が出ているPETになりました。シンポジュウムは、EBM(科学的根拠に基づいた医療の実施)の確立に向けての企画になります。核医学検査の中で、特に技術的にEBMが確立されている事例は極めて少なく、医療費包括評価方式の導入でより以上の信頼を得るにはどのような技術的要素が必要かを第24回千葉大会から引き継ぎます。このように講演は豊富な内容となっておりますが、メインは会員の皆様方の一般研究発表です。発表枠は充分なほど確保しておりますので、多くの会員の皆様の参加・発表をお待ちしております。
開催日が7月30日・31日となりましたが、翌日の8月1日より「東北の夏祭り」が始まります。弘前ねぷた(8月1〜7日)、青森ねぶた(8月2〜7日)、盛岡さんさ踊り(8月2〜4日)、秋田竿灯(8月4〜7日)、山形花笠踊り(8月1〜7日)そして仙台七夕(8月6〜8日)です。学術大会終了後、夏休みを利用して東北の夏をご堪能ください。 最後に、多数の方々のご参加をお待ちしております。